--.--.-- (--:--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011.08.12 (22:18)
POSTED BY ねこやま
ネクサスにて :前編

 え?  あ?
 なに? 8月ってなに?
 なんなの8月って。暑いし。どうなってんの?
 おかしいだろ。5月だったのに。 なんで?なんで8月に?なんで?
 
 おかしい。なにかが起こっている。なにか異変が。しっかりしろ。そう、落ち着いて。
 ついさっきまで5月だった。
 ついさっきまで5月だった。
 落ち着け落ち着け。思い出すんだ。なにがあった。なにが起こった。ええと、
 
 5月―――
 
 
 
 恒星日誌、宇宙暦88409.8。
 我々は武庫川女子大学の周回軌道に入った。本日も大学防衛の任に就く。
 精鋭揃いの我がクルーの前にあっては、如何なる不審者/変質者も構内に進入することは不可能だ。
   
 「艦長。月末です。模型雑誌の入荷があったはずです。瞬間接着剤のストックも減ってきています。鳴尾第一模型補給基地(別名:フレンドホビー)に立ち寄っては?」
 「そうだな。少尉。ハセガワのフランカーDはどうなっていたか」
 「調査済です艦長。インテイクの境界層放出口は通常のプラパーツになっています」
 「いい判断だ」
 「同感ですね。しかし、一体成型された空中給油プローブの表現がいまひとつのようです」
 「メインビューワーへ」
 「ここです。それと、ノズルパーツの奥行きもちょっと……、かなり浅いですね」
 「そうだな。大陸系の新興メーカーどもを一気に蹴散らすにはまだまだなにかが足らないようだ」
 「ですが艦長、ひとまず美しいキットと言っていいのではないでしょうか。わたしはハセガワを支持します」
 「よろしい少尉。鳴尾第一模型補給基地へ向かう。コースセット。ワープ1で前進」
 「了解」

 
 
 予め申し上げておくがこの会話の登場人物は全員ぼくだ。高度に発達した知能のみが成し得る多層多重な自問自答の反復によって、常に最適な思考・行動を導き出すことが出来るのだ。
 
 
 「艦長!緊急通信です!暗号化されています!」
 「解読してくれ」
 「我レ 此処ニ 留マル 余力 ナシ 備蓄 資材ノ 回収ヲ 願ウ(訳:閉店セール開催中)、です!」
 「発信源は?」
 「第一模型補給基地の近く……鳴尾電脳遊戯装置集積所(俗称:ゲームショップ・モーモーランド鳴尾店)です!」
 「急ごう少尉。有益な物資がまだ残っているかもしれん」
 「妨害フィールドが発生しています!上陸班、転送不可能です!」
 「わたしが直接降りよう」
 「艦長、危険です!それに、指揮官自らの単独上陸任務は艦隊規約で禁止されています!」
 「少尉、君はポケモンの中古ROMにセーブデータが残っているかどうか、外から判別する嗅覚を持っているのかね?」
 「ありません、艦長」
 「この艦にその能力を持つ者がわたし以外にいるとでも?」
 「いえ…。居りません、艦長」
 「よろしい。20分経って戻らなかったら艦隊本部に連絡。10万円ほど現金を用意して救助に来てくれたまえ」
 「艦長、それは」
 「夢特性を持った経験値ゼロのままのアチャモが入ったROMが……、大量に在庫してあったらどうする」
 「まさかそんな」
 「そしてそのROMの全てがDS本体とのセット販売だったらどうする」
 「そんな…そんなこと……」
 「あらゆる事態を常に想定し、対処していくのが指揮官の務めだ」
 「申し訳ありませんでした、艦長」
 「では、いってくる」

 
  
 その頃、同日未明に六甲山上空で観測された謎のエネルギーリボンが、ゆっくりと鳴尾町方面へ移動を開始していた。
 
こんにちは。エネルギーリボンです。
 
本日は此処、西宮市鳴尾町、鳴尾銀座にお邪魔していまーす。 「こんにちわ~」

Comment

Secret

TrackBackURL
→http://nhlabo.blog96.fc2.com/tb.php/123-b73e87db

 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。